1958年Svante Skoghのデザインによる、スウェーデンSeffle mobelfabrik社製のディスプレイキャビネット。ガラスの扉を開けると、収納部には同じくガラス製の棚板(可動式)が2枚、その下には5つの小引き出しが付き、無垢材を削り出した精巧なつまみが目を引きます。素材はワシントン条約のレッドリストに入っている希少な高級木材であるローズウッド材が使用されており、特徴的な木目がフォルムの美しさをより引き立ててくれます。そして引き出し部分は上下左右に木目が繋がり、この時代ならではの高度な技術に驚かされます。
極限までに華奢な脚部が、全体をエレガントで繊細なものに印象づけています。また脚部の先端には真鍮のフットカバーが付けられています。そして本体との接合部に見られる凹凸など、工芸的な美しさを感じる見所が随所に見られます。本体裏面にはコペンハーゲンに現在も残る老舗インテリアショップ Illums bologhusのプレートが付いており、当時のカタログにはフィン・ユールやアルネ・ヴォッダーなどと肩を並べて掲載されています。
リビングや応接間に置いて、コレクションしている陶磁器やアンティーク時計などをディスプレイしてはいかがでしょうか。また店舗でジュエリーや万年筆、時計などをディスプレイする什器として使用しても、商品の良さを更に引き出してくれることと思います。当時の家具は扉まで全て木材で構成されていることが多い中、ガラス扉で内部を見せて飾ることができるスペシャルな一台です。
丁寧にフルサンディング(研磨)をした後に再塗装を行い、非常に綺麗な状態です。ガラスの扉・棚板にダメージが見られた為、新しく製作いたしました。詳しくは画像にてご確認ください。