デンマークを代表する家具デザイナーの一人Arne Vodderが1959年にデザインしました、SIBAST FURNITURE製造のヴィンテージ サイドボード。氏の好むアシンメトリーなデザインで、右側に連なる引出しの取っ手の意匠に目を奪われます。まるで木の葉が並んだような深く削り出した取っ手は、ダイナミックでいて繊細なラインが印象的です。これはハンドルの必要性を避けるべくデザインされたということで、フィン・ユールから受け継いだ独創性を感じさせてくれるものです。
左側の引き戸はリバーシブルとなっており、裏面はシックなブラック塗装です。片側だけ、両方を変えたりと、部屋のインテリアに合わせて模様替えができます。内部は計3枚の棚板が付く収納部で、可動式のため便利にお使いいただけます。またエッジの艶かしいまでの美しいラインなどの細部を見ると、大工からスタートした家族経営の名工 SIBAST FURNITUREの技術の高さが伺えます。
空間の印象を変えるほどの存在感がありながら凛としたその佇まいは、日本家屋にとても相性の良いデザインかと思います。最晩年に自身のデザインした家具の中でいちばんのお気に入りを問われた際に、このmodel.29を挙げたという逸話もある、非常にハイグレードな一台です。
全体を丁寧にサンディング(研磨)をした後に再塗装を行い、日焼けや輪ジミなどない非常に綺麗な状態です。落としきれなかった小キズが残っておりますが、よく見ないど気がつかない程度のものます。引出しの底板も交換済みで、清潔にお使いいただけます。詳しくは画像にてご確認ください。