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フィンユール邸に行こう

2013年6月13日

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毎日ジメジメとした梅雨の真っただ中。気分だけでも晴れやかに…ということで昨年訪れたフィンユール邸の模様をお届けします。

フィン・ユール(Finn Juhl  1912-1989)はデンマークを代表する建築家であり、家具デザイナー。同じく巨匠であるハンス・J・ウェグナーが家具のマイスターの資格を持つ職人であるのに対し、フィン・ユールは建築家の視点から家具を製作し、生み出された家具はまるで彫刻のようだと言われました。

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そんなフィン・ユールの自邸を、『ゆとりある生活を大切にする北欧文化を学ぶ場所を!』という思いから家具メーカーのキタニが中心となって、岐阜県高山にそっくり再現したのです。

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目の前に鎮座するのは、代表作『チーフテンチェア』。製作した木工職人ニールス・ヴォッダーは、木工製作の技術を持たないフィン・ユールのデザインをかたちにした名工で、2人の共同作業により数々の名作を作り出していきました。図面に詳細を記さなかったというフィン・ユールの家具は、図面さえあれば作ることができるわけではなかったのです。

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リビングの奥の書斎スペースには『イージーチェアNV-46』。

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リビングからエントランスホール~ダイニング~ベッドルームと、いくつもの部屋へと続いていきます。どの部屋も大きな開口部から光が降り注ぐ、気持ちの良い空間。思わず自分が住んでいたら…と想像したり。

案内していただいたのはキタニの張り地職人さんで、熱のこもった細やかなガイドでした。限られた公開日で予約制となってますので、注意が必要です!

【FINN JUHL ART MISEUM CLUB】

 

カテゴリー:たび

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