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デンマーク工芸博物館『Hans J. Wegner - just one good chair』
2014年4月20日
ハンス・J・ウェグナー生誕100周年を記念して、デンマーク工芸博物館では今月からウェグナーの回顧展が始まりました。
今回も買付けは順調に進んでいまして、今日は予定より早めに終了。いつもスケジュールが空くとさらに詰め込んでしまうワーカーホリックなオーナーですが、偶然ウェグナー展が開催されているのを知りこれは行かねばとお伺いを立てて...晴れてフリータイムとなりました!
イースターホリディに入っているため、いつもより込んだ館内へ(企画展も含めて館内写真撮影OKです)。
まずは直筆のラフスケッチがお出迎え、頭の中を覗いているような不思議な感覚。なんて贅沢。。
お決まりの5分の1サイズの模型図。座面のファブリックや編みも精巧に再現して、生産する際の工程などのチェックも行うためのもの。展示の1つ1つに時間をかけて見ていきます。
年代を追っての展示や、リデザインされていく流れを椅子を順に並べて説明していたり、1脚の椅子がもたらした他のデザイナーへの影響など、いろんな角度から掘り下げてくれます。奇抜な展示ではないのですが、知らないエピソードをたっぷり知ることができて、とても勉強になる企画展でした。持ち帰った貴重な図録も、しっかりと読み込まなくては!
最初の写真でもお分かりの通り、貴重なヴィンテージ品と合わせて現行品も置いてあり、みんな思い思いの椅子に腰をかけています。ダンディな老紳士2人組や学生グループなど来館者の年代も様々で、本当に愛されているデザイナーなのだなぁと実感。みんなが楽しそうに笑い合いながら椅子について語り合っている、そんな光景を現地で見ることができて本当に幸せなひと時でした。
私たちもこんな貴重な品をはるばる日本へと運んで販売するのですから、しっかりとメンテナンスを施して、次の方にも長く可愛がってもらわなくてはいけないですね。この回顧展を観て、改めてビンテージ品を扱う仕事への誇りと責任を再確認したのでした。