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石川コレクション『幸福はぼくを見つけてくれるかな?』

2014年5月12日

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代々木上原から向かったのは、初台にある東京オペラシティ アートギャラリーへ。

今回の展覧会は、コンセプチュアルアートを収集している石川氏のコレクションより10組のアーティストの作品が展示されています。中心となっているのが大きなスクリーンに映し出された映像作品。ホワイトキューブの空間があちこち仕切られ、いつもとはかなり異なった空間が新鮮に感じました。アートとは何か、自然と都市、アーティストの思いを受けて制作されるコンセプトアート。

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いちばん気になったのは、展覧会のタイトルにもなっているペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイスの映像作品。暗闇に浮かぶ4カ国語のつぶやきは、時に哲学的な、時に些細な出来ごと。暗闇に身を委ねていると、そんな次々と浮かんでは消えてゆくつぶやきが、暗闇と一体となった自分の中を透過していくようで心地よく感じました。2003年のヴェネチア・ビエンナーレの金獅子賞を受賞したそう。

自分が幸福を探にしいくのでなく、幸福が自分を見つけてくれたら、思いも寄らない幸せが私のもとにやってくる。受け身にアートを眺めても、ほら、思いも寄らぬ出会いがあるはず。

【東京オペラシティ アートギャラリー】 東京都新宿区西新宿3-20-2

カテゴリー:ART&CULTURE

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