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『鎌倉からはじまった。』@神奈川県立近代美術館 鎌倉館
2015年10月29日
来年1月をもって閉館の決まった名建築の美術館の、最後の企画展へ足を運びました。
日本で初の公立近代美術館として、1951年に開館した神奈川県立近代美術館。
最後の企画展は、美術館の歩みを所蔵品とともに紹介していました。1952年に開かれた「イサム・ノグチ展」のポスターに驚いたり(生まれていたら観てみたかった!)、美術館のロゴが原弘氏のデザインだと知ったり、寂しく思いながらも最後まで色々と勉強になりました。
そして”カマキン”といえば、コルビュジエの弟子である坂倉準三設計のモダニズム建築(撮影可能な場所をスタッフさんに確認しながらの撮影しました)。
展示スペースの間にある2階廊下。削り出しのなめらかな手摺りに惚れぼれ。
最後ということで現在は使用されていない中3階にも入ることができました。置かれている家具も当時のもの。
天童木工製のイージーチェアは、もちろん坂倉準三氏デザイン。アームの形状が美しいですね。
カフェも一緒に閉店するそう。
真鍮の手摺りに誘われるように、1階へ。
イサム・ノグチ氏の「こけし」がお出迎え。
外観は無機質な高圧プレスされたアスベストボードが使用されているのに対し、中庭はクリーム色の大谷石を用いてやわらかな印象に変わります。
そしてコルビュジエが提唱した近代建築五原則のひとつ”ピロティ”。建物の外側にある平家池を受けて、池面の光が天井に反射して、内と外が一体となっているように感じる開放的な空間。
鎌倉館の企画展では、2002年「カレル・チャペック展」や2009年「内藤礼展」が印象に残っています。ただ近年は、2004年に開館した葉山館の展示に行くことが多かったな。。
借地権が2016年を持って鶴岡八幡宮に返されるため閉館となりましたが、耐震補強を施して建物は存続されることが決定したそう!どのような形であれ残ってくれるとわかり、ホッとしました。よかったよかった。。

















