HOME › hanauta › ART&CULTURE › 【ART】THOMAS RUFF展 @ 東京国立近代美術館
hanauta
« 【北欧だより10】無事終了しました 【休日ランチ】蕎麦たじま@西麻布 »
【ART】THOMAS RUFF展 @ 東京国立近代美術館
2016年10月 1日
ほぼ1ヶ月ぶりのお休みには...美術館からスタート。
【パンフレット表面/Thomas Ruff 展/東京国立近代美術館】
現代美術を代表するアーティストであるトーマス・ルフの、日本初の回顧展。会期の折り返しを過ぎた平日の会場には、写真を勉強しているのかしら?な比較的若い方達で賑わっていました(会場内は撮影可です)。
【Portraits/Thomas Ruff 展/東京国立近代美術館】
デュッセルドルフ芸術アカデミーでベッヒャー夫妻に写真を学んだルフ、まずは初期の代表作であるポートレイトシリーズ、そしてタイポロジー(類型学)作品である「Housesシリーズ」からスタートしました。
【パンフレット裏面/Thomas Ruff 展/東京国立近代美術館】
携帯電話での撮影を含めるとカメラを用いて被写体を撮影するということは、皆が何気なく日常していることのひとつ。それゆえ展覧会でアーティストの作品を観ると、そこに込められた思いや意図を強く感じることができて、一般の人との感性の違いに愕然とするのです。
【ma.r.s/Thomas Ruff 展/東京国立近代美術館】
ただ単に美しい景色を伝えることであったり決定的瞬間を撮影するのではない彼の作品、それぞれのシリーズには写真というものの可能性を追求している学者のような側面を感じます。もちろんその上でアートとしての美しさもあるのですからね。
【Stars/Thomas Ruff 展/東京国立近代美術館】
ヨーロッパ南天天文台が高性能天体望遠鏡で撮影したネガを元にした作品。どこを引き延ばして星のどんな表情を見せるのか、確かに彼の視点によって一つの作品として見せているので、その素材はもはや彼が撮影したものである必要はないのかもしれない…。
【cassini/Thomas Ruff 展/東京国立近代美術館】
特に後期の作品では、観る側もあれこれと考えながら対峙してこそ、そこから何かを感じ取ることができるように思いました。単純なようで複雑、む、難しい。。
【press++/Thomas Ruff 展/東京国立近代美術館】
そんなことしているうちに、かなりの時間が経っていたようです。。急いで常設展へと向かいました。
久しぶりのMOMATは常設展も見所が満載で、私のゆっくりペースでは時間が足りません。。数年前のリニューアルで内装やサインが変わって生まれ変わった収蔵品ギャラリー、休憩用の剣持さんのラタンスツールは形違いで揃っていて可愛らしいですね。
仕事を離れて頭を切り替えることができ、何かしらのインプットもできたかしら。
買い付けから戻ってきて、滞っていた業務も再スタート。お待たせしていた商品の出荷などもひと段落して、来週からはやっと通常のペースに戻せそうです。