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【ART】 百年の編み手たち @ 東京都現代美術館
2019年5月 3日
そして目と鼻の先にある東京都現代美術館へ。
3年間の長きに渡った改修工事も終わり、3月29日にリニューアルオープンしたばかり。記念すべきリニューアル・オープン記念展は「百年の編み手たち」。
時間をかけて行ったのは設備機器などの、基本的な部分は依然と変わらないことのホッとします。丸く点々と見えるのはコルク製の椅子で、これは新しく変わった部分ですね。
店内の案内やピクトグラムも一新。ボードはコルクにスチールバーを組み合わせた、モダンな感じになっていました。
【今展覧会のチラシ・オモテ面】
サブタイトルの ”流動する日本の近現代美術” の名の通り、1910年から現代までの大正〜昭和〜平成にかけての日本美術がテーマとなった本展覧会。
時代を切り開いていった作家として、第1章で大きく扱われていたのは岸田劉生。彼の作品を中心に見ても、同時代の作家たちの作品と合わせることで、その時代の流れ(フランスでのフォービズムが日本にもやってきたなぁなどなど…)をより強く感じることができました。
館内には2部屋だけ撮影可能なスペースが設けられていました。コレクションの中から100年分を独自に構築するのは、ともすると雑多になってしまいがちですが…この壁面の並びを見てお分かりのようにこの展覧会ではそんな心配は皆無。
海外からの風を吹き込む者、国内での大きなうねりなど、脈々と続く流れの中にはこんな編み手たちが絡んでいるのかと驚くばかり。知らない作家に出会う機会になったりと、ワクワクしながら見進めて行きました。
3階から始まった展示も、1階の吹き抜けまできて現代へ。会田誠をはじめ、杉本博司、名和晃平、ホンマタカシなど、よくみる現代アーティストが所狭しとならび、コレクションの多さに驚きました。
見終わって2人で話したのは、当初想像していたのとは違って近代美術の方が面白く感じたということ。これはひとえにキュレーターさんの力であって、教科書をペラペラとめくるよりもこの展覧会をじっくりと見るだけで随分と勉強になります。もちろん楽しく!
他に変わった所といえば地下にある図書室や、ミュージアムカフェ(ベトナム料理から100本のスプーンへ)などなど。次回はもっとじっくりと探検しようと思っています。
隣接する木場公園へも開けて、より市民に近くなったように感じました。