デンマークを代表するデザイナーであり、日本でも人気の高いカイ・クリスチャンセンのデザインによる、ヴィンテージデスク。キドニーシェイプ(腎臓型)と呼ばれる流線型の美しい形は1950年代に流行し、家具やテキスタイルデザインなどに多用されました。このデスクはその中でも左側が4杯の引出し、右側はロールフロント(蛇腹)式の収納からなるスペシャルなデザインです。
右側上段はまるで隠し扉のように円形の引出しがクルクルと回転する円形引き出し、下段はロールフロント式の扉を開けると回転盤の付いた収納と、非常に手の込んだ作りとなっております。いずれもパウダーブルーの淡い色味にペイントされ、真鍮金具と合わせるなど北欧ビンテージらしさを感じさせてくれます。左側の引き出し部分は氏のトレードマークとなっている取っ手が並び、その魅力を余す所なく伝えてくれています。そして反対側には可動式の棚が備わり、対面式としても使用できるようになっております。
広い天板にパソコンを備えたりと、書斎使いに十分なサイズです。遊び心あるロールフロント式の収納部は、本来はハードリカーの小瓶を収納するバーキャビネットでしたが、現代の暮らしに合った使い方を考えるのも楽しそうです。
丁寧な修復を行い、全体として綺麗な状態です。引出しの底板も新しく交換しておりますので、清潔にお使いいただけます。所々に取りきれなかったキズなどはございますが、雰囲気を損ねるほどではないかと思います。詳しくは画像にてご確認ください。