1950〜60年代頃のデンマーク製 Drop leaf dining tableです。メイン天板と両脇に吊り下がったリーフ板との間には美しい曲線があるのみで、その無駄のないシャープかつエレガントな姿に驚きます。リーフ板に不可欠な引っ掛け金具や一般的にリーフ板裏にある支柱など、見える部分から取り除くというその考え尽くされたデザインに、テーブルの中でも傑出した一台であると感じます。素材にはワシントン条約のレッドリストに入っている高級木材であるローズウッドが用いられ、その中でも特に希少なブラジリアンローズウッドのダイナミックな木目が目に飛び込んできます。特筆すべきはリーフ板とメイン天板の接合部の納まりで、それぞれのカーブに沿ってぴたりと重なる様は非常に見応えがあります。工房やデザイナーなどは調べきれませんでしたが高い技術を持ったキャビネットメーカーの作品であると感じます。
最小サイズは幅70.5cmとコンパクトな2人掛け、両脇のリーフ板を広げてオーバル型に、さらに天板の間に挟む長方形の伸張板も付属し、最大272cmの8～10人掛けとなります。普段はコンパクトに来客時は広々にと、人数に応じて4段階に変わり、シーンに応じた使い方を1台でまかなえる利便性の高いテーブルです。
全体を丁寧に研磨(サンディング)をして小キズや輪ジミを取り除き、その後に再塗装を行い、自然な艶の良い雰囲気に仕上がりました。また修復時には天板とエクステンション板の色味を合わせていることも修復時に心がけているポイントで、広げた際に繋がって見えることで気持ち良くお使いいただけます。多少の水濡れにも問題のない塗装を施しておりますので、人が集まった際や小さなお子様のいるご家庭でも安心してご使用いただけます。ごく僅かな小キズなどございますが、全体として非常に綺麗な状態です。詳しくは画像にてご確認ください。
※脚部と天板が一体となった構造のため、エレベーターや階段などを含めた搬入経路を必ずお確かめください。