1960年代デンマークLe Klint製の、ヴィンテージ2wayテーブル&ブラケット照明。素材には鈍い艶を放つ真鍮が用いられ、ポール部分は振り子状という唯一無二のデザインが目を引きます。テーブルランプ仕様では中心の振り子は支柱に収納されており、振り子を右に左にと動かすことで、シェードを傾けて使うことができ、また異なる雰囲気が生まれます。
そしてベース部分を壁面に取り付けてのブラケット照明仕様では、振り子が支柱と垂直のポジションとなり、こちらも振り子を傾けることで明かりを壁に向けることができます。シェードからストンと落ちるその量感も見事で、全体のフォルムを見てもこのポジションがデザインの美しさの本領発揮といったところでしょうか。
合わせたシェードはデンマーク製の新しいもので(Le Klint製ではありません)、光を灯すとプリーツが美しい陰影を作り出してくれます。新しく交換したコードなども、ヴィンテージの風合いに合うデザインをセレクトました。特にソケット部分は傾けた際に目に触れるため、本体と一体となるように真鍮にてソケットカバーを造作しました。これによりどの角度で見ても美しい一台が完成したかと思います。
電気工事士の資格を持つ職人によりソケット・コード・プラグ等の電気に関わる部分は全て交換し、電気用品安全法に基づいた点検なども行いPSEマークを表示しておりますので、新しいもの同様に安心してご使用いただけます(詳しくは下記をご覧ください)。
全体的として非常に綺麗な状態です。真鍮はヴィンテージの雰囲気を損ねない程度に磨き、反対に造作したソケットカバーにはエイジング加工をすることで、全体のバランスを取りました。振り子の支柱にごく僅かな歪みが見られますが、気にならない程度で使用には問題ありません。詳しくは画像をご確認ください。