デンマークを代表する家具デザイナーの一人Arne Vodderが1958年にデザインしました、SIBAST FURNITURE製造のヴィンテージ サイドボード。氏の好むアシンメトリーなデザインで、左側に連なる引出しの取っ手の意匠に目を奪われます。まるで木の葉が並んだような深く削り出した取っ手は、ダイナミックでいて繊細なラインが印象的。今回は特に奥まった部分がブラックに塗装されたバージョンのため、陰影により取っ手のデザインが強調されています。これはハンドルの必要性を避けるべくデザインされたということで、師であるフィン・ユールから受け継いだ独創性を感じさせてくれるものです。
右側の扉をよく見ると細かなスリットが入っており、取っ手を引くとクルクルと側面に回り込む蛇腹式の扉となっています。この近くで見ても分からないほどのスリットに、高度な技術が伺えます。内部は2つの部屋に分かれており、それぞれ可動式の棚板が2枚づつ設けられています。エッジの艶かしいまでの美しいラインなどの細部を見ると、大工からスタートした家族経営の名工 SIBAST FURNITUREの技術の高さが伺えます。
空間の印象を変えるほどの存在感がありながら凛としたその佇まいは、日本家屋にとても相性の良いデザインかと思います。サイドボードとしては高さのあるサイズ感で、収納力を備えた非常にハイグレードな一台です。
全体を丁寧にサンディング(研磨)をした後に再塗装を行い、日焼けや輪ジミなどない非常に綺麗な状態です。一部にサンディングで落としきれなかったスレが残っておりますが、よく見ないど気がつかない程度のものです詳しくは画像にてご確認ください。引出しの底板や背板も新しく交換済みのため、清潔にお使いいただけます。
※こちらは安全のため、脚部を取り外した状態でのお届けとなります(注意点は下記ご参照)。また大型家具のため設置場所までの搬入経路(エレベーター含む)など、十分な確認をお願いします。