デンマークを代表するデザイナーのひとりPoul M.Voltherが1958年にデザインしました、デンマーク FDB Mobler製のヴィンテージ ダイニングテーブルC35。
正方形の天板したからスラリと伸びた、末広がりに取り付けられた脚部が特徴的な一台です。天板はチーク材のあたたかみのある色味、そして脚部は明るいオーク材と、色味のことなる樹種を組み合わせることでリズムが生まれています。また天板エッジに丸みを持たせたり、丸脚だったりと、曲線で構成された部分も多く、やわらかな印象を与えてくれます。
天板下には2枚の伸張(エクステンション)板が付いており、最大で150cmを超えるゆったりサイズの長方形に変形します(片側のみ広げた状態でもご使用可能です)。普段は一辺が85cmと狭すぎない絶妙なサイズ感で、さらに末広がりに取り付けられた脚部によって、脚まわりを広々とゆったりと使用できるよう使い勝手も考慮されています。
FDB Mobler社は『シンプルかつ実用的で美しい家具を、リーズナブルな価格で市民に提供する』という理念の元に、戦後デンマークにて作られた生活共同組合。まず実用品であることを主としていましたが、とはいえそこはデザイン大国、初代はBorge Mogensen、その後を引き継ぎ2代目にVoltherと、デンマークを代表する彼らがチーフデザイナーを務めているのはさすがです。無駄を省いたミニマムなデザインの中に、彼らしい特徴を合わせた普遍的な家具を多数生み出しました。
全体を丁寧に研磨(サンディング)をして小キズや輪ジミを取り除き、その後に再塗装を行い、自然な艶の良い雰囲気に仕上がりました。取り切れない僅かな打キズが残りますが、全体的に非常に綺麗な状態です。詳しくは画像にてご確認ください。