1950年代Sigfred Omann のデザインによる、デンマークOlholm Møbelfabrik製のヴィンテージスツール。
籐張りの座面は体に沿うように湾曲し、4辺がそれぞれの中央のみでフレームと接する構造により、抜け感が見事な浮遊感のあるデザインに仕上げられています。
座面の籐は経年変化によってこっくりとした色味に経年変化しており、同じ編みの座面でもペーパーコードとはまた異なる工芸的な美しさを感じます。
このOlholm Mobelfabrikは1892年創業の老舗の家具工房で、家族経営によって上質な家具を生み出していきました。長い年月を経た後に息子が設立したOmann Jun工房と統合されましたが、それぞれの工房で作られた作品が今もなお受け継がれているのは、普遍的な美しさを感じる作品を多数生み出していたことにほかなりません。
玄関先に置いて靴を履く時に使用したりと、日々の暮らしの中で幅広く活躍してくれることと思います。その場に置くだけで空気感を作り出してくれる、非常に上質な一台です。
丁寧な修復を行いまして、綺麗な状態です。籐部分に切れが見られた箇所は専門の職人により部分補修を行いました。真新しい色は現状ではまるで模様のように見えますが、これからゆっくりと色が馴染んでいくことと思います。そのほか素材の性質上やむを得ない若干のほつれなど見られますが、気にならない程度と思います。そのほか細部の状態などは、画像をご参照ください。