デンマークで20世紀に活躍した画家 Jorgen Wibergによる1978年の
リトグラフ作品 。
煙突の立った朱色の大きな三角屋根の平屋建て、その先には小高い丘とゆったりとした湖が広がっています。これは平地の広がるデンマークを車を走らせているとよく見かける郊外の風景。余計なものを削ぎ落としたすっきりとしたフォルムは、どこかで見たことのある心象風景のように見るものの心に温かさを落としてくれるようです。
右下には鉛筆によるサインと制作年が記されております。左下には「Til Kirsten(キアステンへ)」との文字が記されているので、女性への贈り物だったのかもしれません。裏面のスタンプは販売していたギャラリーのもので、首都コペンハーゲンの中心地、アマリエンボー宮殿の近くで営んでいたようです。
リビングや玄関にかけるだけで、周りを華やかにしてくれることと思います。穏やかなニュアンスカラーは他のインテリアとの馴染みもよく、季節を問わずに楽しむことができそうです。
オリジナルのフレームはこの時代ものもによく見られる木製にシルバーのペイントが施されたもの。経年変化の味わいを損ねないために、クリーニングするのみに留めました。マットにシミが見られますが、気にならない程度かと思います。そのほか細部の状態などは、画像をご参照ください。

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Jørgen Wiberg ヨルゲン ウィベール (1913-1993)
1913年デンマーク・コペンハーゲン生まれ 画家そしてグラフィックアーティストとして活躍し、 モチーフを単純化した抽象的な表現を得意としました。
北欧諸国や近隣のドイツ、オランダ、ベルギーなど様々な土地を旅し、 お気に入りのモチーフはデンマークの風景でした。
1973年にフランス・プロヴァンス地方に家を購入し、1975年に結婚。
デンマーク国内で数々の個展やグループ展を行い、 亡くなった1993年にはBirkerod市庁舎にて回顧展が行われました。