Tue Poulsenのタイルが敷き詰められた、1960〜70年代Erik Wortzデザイン、デンマークWilly Beck工房製の ヴィンテージ タイルトップテーブル。
周囲までを明るくさせるような、華やかなタイルが天板に敷き詰めらた一台。グラフィカルな模様に目を奪われますが、よく見るとタイルのサイズは正方形と長方形の2種類、モチーフは円とクロス、釉薬も3色のみと、素材を限定していることが見て取れます。それらを自在に組み合わせることで、賑やかすぎない均整のとれた美しさを作り出しているようです。これは陶芸家の中でも教会の装飾や彫刻などを得意とするTue Poulsenだからこそのデザインでしょう。
フレームにはタガヤサンが用いられ、落ち着いた色味とはっきりとした木目でタイルを引き立てています。タガヤサン(鉄刀木)は紫檀(ローズウッド)・黒檀と合わせて唐木三代銘木と呼ばれ、非常に硬く耐久性のある上質な素材として家具や建具に用いられてきました。
100cmのスクエア型ということで、くの字に配置したソファの前にゆったりと置いてはいかがでしょうか。タイルを敷き詰めることで輪染みを気にせずにカップなどをのせることができ、デザイン性はもちろん実用性も兼ね備えております。正方形の広い天板はまるで絵画のようで、テーブルながらに抽象絵画のコンポジションのようなアート作品だと感じます(タイルに手書きサイン入り)。ソファに座りながら鑑賞できるとても贅沢な作品です。
木部は丁寧にサンディング(研磨)をした後に再塗装を行い、自然な艶の非常に綺麗な状態に仕上がりました。日焼けによる退色が見られましたが、当時の美しい状態に甦っております。合わせて目地部分の補修もしっかり行なっております。そのほか細部の状態などは、画像をご参照ください。