Alvar Aaltoが1934年にデザインしました、 Artek製ヴィンテージ スツールNE60。無駄を削ぎ落としたデザインで長年親しまれているStool60を、デザインはそのままに高さを低めにしたチルドレンスツールとして翌年生まれたのがこちら。フィンランドの伝統技法の挽き曲げ技法を応用した「L - レッグ」は、Artekのコンセプト(Art+Technologyの融合)のもとに出来上がった独自の技法で、フィンランドでは公共機関や幼稚園などでも親しまれています。また4本脚のタイプのため安定感があります。
座面は天然色素であるリノリウムによる塗装で、天然の抗菌性を持った自然に優しい素材となります。色味はやや暗めの落ち着いた茜色(暗赤色)で、目を引く色であるのに光沢がないことで甘くなりすぎず、他の家具とも馴染みやすいものと思います。
玄関先に置いて靴を履く時に使用したり、ちょっとしたサイドテーブル代わりに使用したりと日々の暮らしの中で幅広く活躍してくれそうです。現地でも幼い時にスツールとして使用したものを、大人になっても台として活用したりと暮らしに寄り添ってくれる家具として愛されています。
全体的に良好な状態を保っております。天板には色むらや鉛筆による凹み、全体的に小キズなどの経年感が見られます。木部とともに経年変化した座面のリノリも雰囲気ある味わいです。そのほか細部の状態などは、画像をご参照ください。