スウェーデン製のヴィンテージ ソーイングキャビネット。
側面はチーク材と思われるへぎ板をラタンと一緒に編み込んだ、北欧らしい手仕事の風合いを感じるデザインです。通常はパイン材が用いられることが多いため、色味の異なる樹種によりグッと落ち着いた雰囲気へと変わります。
丸いツマミのついた蓋には、Josef FrankのデザインによるSvenskt Tenn製のファブリックが張られております。丸い葉が生い茂る鮮やかな発色のファブリックはとても目を惹くもので、チーク材の色味ともよくマッチしています。これは彼がデザインした高級キャビネットなどにも張られている代表的な絵柄のひとつで、前の所有者がこの絵柄を気に入り、ファブリックを購入して張り替えたものと思います。
バスケットの内部にはプラスチックのトレイが内蔵され、上下に分けて様々なものを収納できます。またアーチ型のハンドルとスラリと伸びた3本脚で、移動も容易です。
裁縫道具や刺繍用品、毛糸など、煩雑になりがちな細々としたものをひとまとめに収納してはいかがでしょうか。普段は部屋の片隅に置いて雰囲気のあるインテリアとして、使用する際にはサッと移動させたりと、日々の暮らしに寄り添ってくれることと思います。
丁寧な修復を行いまして、全体として綺麗な状態です。一部にへぎ板のワレが見られますが、雰囲気を損ねるほどではないかと思います。そのほか細部の状態などは、画像をご参照ください。