フィンランドの巨匠Alvar Aaltoが1935年にデザインした、Artek社製ヴィンテージ チェアmodel68。
他の家具同様にシンプルで機能的、何より長く使い続けられるものをとの思いからデザインされました。上部は緩やかなカーブを描く笠木(背もたれ)と、それを支える2本の背柱によって形成され、その下のゆったりとした座面へと続きます。
脚部はStool60と同様のL-legが用いられています。フィンランドの伝統技法の挽き曲げ技法を応用したL-leg(アアルトレッグ)は、Artekのコンセプト(Art+Technologyの融合)のもとに出来上がった独自の技法で、無駄を削ぎ落としたデザインと木のぬくもりを合わせ持った普遍的な美しさを持っております。
座面は藍鉄色といった濃い藍色に緑みを含んでいる深みのあるニュアンスカラーで、他のインテリアと馴染みが良く柔らかな雰囲気を作り出してくれます。天然色素であるリノリウムによる塗装で、天然の抗菌性を持った自然に優しい素材となります。
Artekのテーブルやデスクとの相性はもちろん、玄関に置いて靴の脱ぎ履き用にしたりと様々な使い方が思い浮かびます。また同チェアを4脚までスタッキングできるようにも考えられています。
全体的に良好な状態です。脚部など全体に小キズなど見られますが、ヴィンテージらしい味わいとなり雰囲気を損ねるものではないかと思います。そのほか細部の状態などは、画像をご参照ください。