1942年に開窯したスウェーデンのJie Gantofta窯で製作された、Aimo Nietosvuoriデザインのヴィンテージ陶板時計。
郵便配達員の玄関先の様子でしょうか、花柄模様の壁には大きな振り子時計が架けられ、今にもボーンボーンと大きな音で時を知らせてくれるようです。その脇には綺麗なヌメ色の大きなレザーカバン、そしてポストホルンという郵便配達員のセットがスタンバイ。18〜19世紀は郵便物を乗馬で配達していたため、到着を音で知らせるポストホルンは郵便配達員のトレードマークでした。その上にはノロジカのハンティングトロフィーも飾られ、細かな描写により家の主人を紹介しているかのようです。
背景の壁紙はプリントではなくハンドペイントによって細かく彫られたもの。さらにその壁に掛けられているモノたちは凹凸や彩色によって表現され、職人泣かせのとても手の込んだ一枚だと思います。文字盤は振り子時計の部分を用いたもので、一般的な陶板時計に比べて小さめです。
丁寧なメンテナンスを施し、全体的に綺麗な状態です。単3電池1本で動くオリジナルのクォーツ式ムーブメントも動作確認済です。素地部分にわずかな経年感がございますが、気にならない程度かと思います。そのほか細部の状態などは、画像をご参照ください。