デンマークで20世紀に活躍した画家 Jack Kampmannによる最晩年1988年のリトグラフ作品、エディションNo.2/450 。
夕焼けに染まる空の下には、村の家々と教会が静かに佇んでいます。海沿いの風景ゆえに手前はブルーのグラデーションに、家の白壁にも反射しているようです。
アイルランドとノルウェーの中間に位置するデンマーク自治領のフェロー諸島に魅了されたKampmannは、セザンヌに影響を受けた風景画を描き続けました。こちらもそんな一枚で、右に見える緑の家はKampmannが繰り返し描いているフェロー諸島伝統の屋根が草で覆われたグリーンルーフハウス。単純化した線の中にあたたかみを感じます。
リビングや寝室などの壁面にかけると、空間に奥行きを与えてくれる存在感のある作品です。キャビネットやフラワーベースなどを合わせて、印象的な一角を設けてはいかがでしょうか。
シルバーのフレームはオリジナルのものです。経年の見られたマットは、作品を引き立てるよう新しいもにに交換し、全体を整えました。そのほか細部の状態などは、画像をご参照ください。

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Jack Kampmann(Ebbe Willemozes Kampmann) ジャック カンプマン (1914-1989 )
1914年イギリス・ロンドン生まれ
デンマーク人の両親のもとに生まれ、幼少期はアメリカで過ごします。
1920年代後半には両親とともにデンマークへ移住した後に絵画を学び、コペンハーゲンのデンマーク王立美術アカデミーにてSigurd Wandelに師事します。
戦後1948年に結婚してデンマーク領のフェロー諸島へ移住して制作活動をするほか、初のフェロー美術学校の教師としてフェローの現代美術の発展にも寄与しました。
自然豊かなフェローの風景をモチーフにして、島特有の三角屋根の建物などを単純化した線にて描きました。