20世紀のデンマークで活躍した画家 Svend Nielsen による油彩画。
黄色い煉瓦壁や白い煙突の見えるオレンジ色の屋根瓦と、その奥には真っ青な海と白い雲にはっきりとした地平線。デンマークの伝統的な家々が並ぶ細い坂道を登る水色のワンピースを纏った親子は、ビーチからの帰りでしょうか。
デンマークの画家Svend Nielsenはバルト海の宝石と呼ばれるボーンホルム島に魅了され30歳の頃に移り住み、数多くの島の風景を残しました。ここに描かれた家々が立ち並ぶ坂道や穏やかな時の流れを見ていると、ボーンホルム島を訪れた時のことが鮮やかに思い出されます(下記【参考資料】ご参照)。
額はオリジナルのもので内側には麻のライナーが付き、外枠は木製フレームをゴールドでペイントされています。複数枚を刷り上げるリトグラフなどの版画とは異なり、キャンバスに絵筆で描く油彩画はまさに1点ものの作品。絵の具の厚みや筆のタッチなど、油彩画ならではのマチエールをお楽しみいただけます。画面右下にはサインが確認できます。
玄関やリビングの壁に掛け、季節に関係なく飾ることができそうです。北欧家具との相性もよく、ソファやサイドボードなどに合わせるのに丁度良いサイズです。ポスターとは異なる油絵ならではの重厚感は、空間の雰囲気をグッと高めてくれます。
フレームは経年変化の美しさを損なわないように、クリーニングをするのみに留めました。全体的に綺麗な状態です。そのほか細部の状態などは、画像をご参照ください。

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Svend Nielsen(1908-93)
デンマーク・コペンハーゲンの南にあるLellingeに生まれる。
コペンハーゲンにある工業学校にて彫刻を学び、その後パリと南仏へ。
ヨーロッパ中を旅する。
1938年にボーンホルムに定住し、生涯をそこで過ごした。

当初は写実的な作品を多く描いたが、後に軽快で流動的な表現に変化した。
1941年Den Frie、1947年にSkive Museumにて展覧会を開催。
また1948年にはOdenseやRonneにて個展を開く。