デンマークで20世紀に活躍した画家 Johannes Hofmeisterによる1964年に制作されたリトグラフ作品 。
深い藍色の海をバックに、起伏のある台地とそこに白い外壁に黒い屋根というデンマークらしい家屋が立っています。アーチのようなものが画面を下方から右上へと横切り、それがフレームのように中心の家をフォーカスするような演出になっております。
長く住んだ海沿いの街をモチーフに描く彼の作品は、静謐な中にもあたたかな思いを感じます。自然主義を受け継いだ古典の流れを汲む風景画家ですが、単純化した線でモダンな印象に変わります。
右下にはHofmeisterの直筆サイン、そして左下にはデンマーク語で次の文章が書かれていました～「LillehedenよりオリジナルリトグラフをPoul氏へ贈る」。Lillehedenはデンマークにある木材製造メーカーで、地元の有名画家に絵画やリトグラフを依頼して顧客への贈り物としていたことで知られているそう。そのためこの作品は市場に出回る販売目的ではなくLillehedenの注文によって顧客であるPoulさんへの贈り物として刷られたものだったようです。
リビングや寝室などの壁面にかけるだけで、スッと周りのインテリアになじんで空間に奥行きを与えてくれることと思います。版画の一種であるリトグラフ作品を、手の届く初めてのアート作品として取り入れてはいかがでしょうか。
元のフレームに傷みが見られたため、作品の雰囲気に合わせて木製フレームを新規作成しました。また額装の際に合わせてマットも作成しております。全体的に綺麗な状態です。そのほか細部の状態などは、画像をご参照ください。

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Johannes Gjurup Hofmeister ヨハネス・ホフメイスター (1914-1990)

1914年デンマーク北部にあるJutland地方のHjørring生まれ
厳格な家庭に生まれて当初はレンガ職人として訓練を受けていましたが、20代半ばに画家になることを決めて独学で絵を描き始めました。
絵のモチーフとしたのは彼が暮らしていたLønstrupなど北部の海岸沿いの風景。
生前も国立美術館など様々な美術館で個展を開催し、パーマネントコレクションとして収蔵されています。また近年でも大回顧展が開かれています。