デンマークで買い付けたコペンハーゲンの老舗インテリアショップILLUMS BOLIGHUSで1978年に開かれたLe Corbusierの展覧会用ヴィンテージポスター。
あたたかさを感じる煉瓦色の紙に、開いた手と筆記体でLe Corbusierの文字が描かれ、下方には「1978年10月16-21日 ILLUMS BOLIGHUSでの展示会」と説明があります。
コルビュジエにとって”開いた手”はもっとも大切なモチーフとしてドローイングや絵画などにも度々描かれ、最晩年に都市計画を手がけたインド・チャンディガールには巨大なモニュメントが置かれています。このポスターの元となった作品も、自由さを感じる線で描かれたドローイングだったようです。
ILLUMS BOLIGHUSは1925年コペンハーゲンに創業した歴史あるインテリアショップで家具、インテリアなど、上質な品で当時の最先端を生み出しました。このポスターはそこで1978年に開かれた展示会のプロモーション用の非売品ポスターのようです。買付け時はボードに貼られた状態だったため店内の掲示用に使用されていたと思われます。6日間と短期間の開催のため刷数も少なく非常に希少なものになります。
修復にあたりポスターのサイズに合わせて木製の額を新たに制作しました。ポスター自体に経年感は見られますが、額装したことでインテリアとしてまたアート作品として存在感ある一枚に仕上がりました。60cmを超える正方形の作品ということで、リビングでサイドボードと合わせたり、大きな枝ものの花瓶と一緒に床置きしたり、空間を引き締めてくれる存在感ある一枚です。そのほか細部の状態などは、画像をご参照ください。