1960年代デンマーク製ヴィンテージの額縁。
チーク無垢材の木口を45度にカットして接合する留め継ぎによるフレームで、エッジの精密で美しさを感じる接合部にデザイン性の高さを感じます。
バックボードはチーク材の裏板にウール地のファブリックが張られ、落ち着きのある藍色はチーク材のフレームの色ともよくマッチしています。また裏板と生地の間にウレタンを詰めて弾力を持たせており、内部に作品を挟んだ際に表面のガラスとの間で程よい圧がかかりずり落ちることなく作品をホールドできるユニークな構造です。
一般的な額縁は作品のサイズに合わせて額をオーダーしたり、額と作品との隙間を埋めるためにマットを作成する必要があります。ところがこちらは上質な素材を用いて裏板自体を作品の一部とすることで、そのまま作品を挟むだけで完成。作り自体はシンプルでアナログなのですが現代にはない考えられた構造により簡単に額装することができ、職人により丁寧に作られた特注品ゆえ作品をさらに素敵に魅せてくれることと思います。
内部にはディスプレイ例としてアンティーク(1920年代)のリトグラフを3枚挟みました。スウェーデンの画家Carl Lindmanによるボタニカル画”Bilder ur Nordens Flora”で、繊細なタッチと淡い色合いが印象的です。今回の商品はお好みの作品を飾っていただくため「額」のみの販売ですが、ご希望の場合はこちらのリトグラフ(1枚￥2,500+tax)も合わせて販売いたします。
メンテナンスを施し全体的に綺麗な状態です。フレームには取りきれない小キズなど残りますが、ヴィンテージの味わいとして気にならない程度かと思います。そのほか細部の状態などは画像をご参照ください。