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ラファエロ・サンツィオ『Raffaello』展
2013年5月 5日
ヨーロッパでも希なラファエロ展、そしてヨーロッパ以外で大規模な展覧会が行われるのは今回が初!ということで、混雑覚悟で西洋美術館へ行ってきました。
会場はウルビーノでの初期作品から、フィレンツェに拠点を移してレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロからの影響を受けて更なる成功を収めたフィレンツェ時代の作品群、そしてローマ時代と生涯に沿っての4部構成。代表作「大公の聖母子」を始め自画像や素描にタペストリーと、作品解説を借りて時代や作品の背景に耳を傾けながら、じっくりじっくりと見て廻りました。手の表情や視線の行方、図録や画面越しには分からないもろもろを、本物の作品と向かい合って心に刻んでいきます。
そもそもラファエロ作品は各美術館の「顔」のために、世界各国の美術館から計60点を一挙に借用できるまでに数年かかったそう。そしてルネサンス期ということでフレスコ画や板絵が主のため、作品の移動の問題も。一生に一度の機会と言っても大げさでないほどです。500年以上前の作品と向かい合えることに幸せを感じました。そしてフィレンツェとローマへの旅も、心に誓って!
9:30の開場と同時に見始めたので一日はまだまだ長い・・・。
【国立西洋美術館】東京都台東区上野公園7-7