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DIC川村記念美術館『絵の住処-作品が暮らす11の部屋』展
2015年7月 9日
松戸から佐倉市へ向かい、お気に入りの美術館の一つ川村記念美術館へ。
会館25周年を迎える当美術館を記念する今回の企画展は、絵画と展示する部屋そして美術館そのものを題材にするという、この美術館だからこそできる面白い企画でした!
(展覧会内部の撮影は禁止のため、美術館の敷地のお庭の写真にて…)館内の大小合わせて11の部屋に分かれている展示室は、それぞれに異なる床材や天井などを使用しています。たとえばシャガールやマティスなど印象派の絵画を飾る部屋は、アーチ型の天井に落ち着いたダークブラウンのカーペットで、当時に飾られていた裕福な家庭のリビングのように。大型作品の多いフランク・ステラの部屋は、オーク材の明るい床に天高4.5mと体育館のような大きさで、2mを越える作品であってもゆったりと眺めることができたり。この美術館は常設の作品それぞれのために考えられたオーダーメイドの空間が用意され、部屋に招かれた私たちはより親密にそして自然と理解が深まるように作品と対峙できるようになっているのです。
私がいちばん好きな空間は、マーク・ロスコの連作「シーグラム壁画」7点のための部屋。一作品につき壁ひとつのため、変形7角形をしているのです。絵画というよりは壁画のような作品は、薄暗い彼のアトリエと同じような光量の中で、色の重なりを感じられるものでした。
見終わった後は、雨の降り始めたお庭を散策。この芝生の広場は、5月に開催されるクラフトフェア「にわのわ」の会場として使われています。
庭園の一角には東屋と呼ぶにはいささかおしゃれすぎる建物派が。今日は朝ツォップで購入してきたサンドウィッチと自動販売機の挽きたて珈琲で、軽いお昼ごはん。
庭園の奥には異なる種類の植えられた3つの池があり、ぐんぐんと天に伸びるオオガハスも咲き始めていました。
途中には様々な花が咲いているイングリッシュガーデンがあったり。
終わりを迎えようとしている紫陽花の横を通り過ぎながら、長いお散歩もおしまい。次はどんな企画展を紹介してくれるのか、楽しみです。