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ル・コルビュジエ『女性と海』展@国立西洋美術館
2015年7月18日
美しきトップライト。モダニズム建築の巨匠 ル・コルビュジエ日本唯一の建造物である国立西洋美術館へ。
谷中のギャラリーSCAI THE BATHHOUSEを後にして、お隣の上野に移動。常設展の中にある小さな企画展室ではル・コルビュジエの絵画が展示されているので、建築ともどもコルビュジエづくしです。
みんなの憩いの場となっている吹き抜け空間”ピロティ”と、柱で建物を支えているためにガラス張りの開けた入口となった”自由なファサード”、近代建築5原則ですね。。何度も来ている美術館ですが、こうして建築を主において鑑賞するとなるとまた違った目線となって面白く感じます。
常設展の入り口となる19世紀ホール。緩やかなスローブから2階の展示室へと向かいます(常設展については一部を除いて写真撮影OKです)。
この部屋の上部に三角形の明かりとりの窓があります。このホールに向けて2か所のバルコニーがあり、作品や空間を様々な角度から見ることができます。
バルコニーから見た三角窓。
常設展を持たない美術館も多い中、ルネサンス美術あたりから始まる圧巻の作品群。常設展はコレクションの中から展示替えをしていくのだと思っていたのですが”新収蔵品”と書かれた作品も多数あってびっくり。中にはフェルメールかもしれないと鑑定中の作品まで展示されていて、見応えたっぷりです。
2階の展示室はモジュロールに則して226cmとその倍の高さの天井にて構成されています。
似た空間が広がる回遊式の空間。
階段を登った先にある中3階は、残念ながら使われていません。
そして弟子である前川國男氏設計の新館に続いていきます。
床、天井ともに明るく開けた空間、作品は近代美術へ。
その一室で開催中なのがル・コルビュジエ『女性と海』展。海を思わせるブルーの壁に、豊満な女性などピュリスムの作品がかかっていました。
新館と本館の間にあるのが、この中庭。”ピロティ”に”横長の窓”とコルビュジエらしさを新館でも感じることができ、違和感のなさはさすがですね。
そして随分と前に観終わっていたオーナーと合流、お待たせしました〜。
西洋美術館を出ると、目の前には前川氏の東京文化会館。コンクリートの庇が美しいですね。
ちょっとだけ中を覗いて。。バレエを観に一度だけホールに入ったことがあるのですが、今見るとまた違った印象を受けるのかしら。
来週からル・コルビュジエと日本の3人の弟子に焦点を当てた展覧会があるので、またお伝えしますね。
とのんびりしていましたが、近くで開催中の展覧会にもう1つ行きたかったので、大急ぎで向かいます!