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【秋旅4】ゆるゆる玉子と甘い珈琲
2015年12月 7日
お昼が決まらぬままに無鄰菴を後にしまして、ふと見るとお隣には名料亭・瓢亭。もしかしたらと伺うと、別館ならお席があるとのこと!
予想外の展開ですが、ありがたく昼食をいただくこととなりました。
献立はひとつ、松花堂弁当のみ。蓋をあけるとふわりと良い香りが漂います。カニとしめじの炊き込み御飯は瓢箪型に抜かれていて、目にも楽しませてくれます。
もちろん、瓢亭玉子も。いつか朝粥をいただきたいと思っていたのですが、こんな感じでいただくことになるとは。ありがたや。。
お弁当といってもお造りや椀ものなどは別に出されます。何よりも椀ものが素晴らしく、鰆のかぶら蒸しのふわりとした食感とお出汁の美味しさが忘れられません。。
店内はお座敷ではなく椅子とテーブル、ご年配の方や海外からの旅行者にもやさしいですね。いつかは本店に…なんて夢はないのですが、今度は朝粥をいただきたいなぁと思いつつお店を後にしました。
午後は夕方帰るということで遠出はせずに、最後に向かったのは建仁寺。
とその前に、秋の特別拝観となっている塔頭の両足院へ。
目的は床の間に掛けられた伊藤若冲の「雪梅雄鶏図」、解説をじっくりと伺いながら鑑賞しました(撮影不可です)。
こちらにも美しい枯山水庭園。。
建仁寺は鎌倉時代の1202年に開創された、日本最古の禅寺。
有名な俵屋宗達の「風神雷神図屏風」も建仁寺所蔵ですが、通常は京都国立博物館にあり、こちらは複製品。
この方丈の中の襖もそうですが、デジタル複製が収まっているのです。本物を昔あった場所で見たいのはやまやまですが、保存のためにはそうはいかない。それを踏まえてデジタルであっても当時の場所で見学できるのは、とても素敵なことですね。
本坊中庭の「◯△□乃庭」。禅思想を象徴的に表しています。
方丈南庭「大雄園」。渦巻紋、小海紋が描かれて、雄大な水の流れが心を落ち着かせてくれますね。
行きたいところは尽きませんが、名残惜しさと共に駅へと向かいます。
お土産を買って荷物を宿へ取りに行き、まだ時間が余ったので…
新しくできたイノダコーヒ八条口店にてアラビアの真珠を。いつもはストレートでいただく私も、ここでは砂糖ミルク入り。
急遽決めた秋旅でしたが、たくさんの魅力を再発見できた2日間となりました。これで12月も乗り切れます!