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【北欧だより7】ヨーン・ウッツォン Bagsbaerd Kirke
2016年1月11日
やっとの休日は、あいも変わらず建築探訪。
今回訪れたバウスヴェア教会は、建築のノーベル賞と言われるプリツカー賞をデンマークで唯一受賞した、ヨーン・ウッツォンの作品。
まるで教会とは思えない、倉庫のような外観。。
脇にある入り口から中へ。
すると一転、ぬくもりを感じる空間が。入り口の扉は、デンマークでは珍しくパイン材を使った格子戸。
照明がモダンアートのよう。
そして内部へ。真っ白な内部、降り注ぐ光に気持ちが明るくなります。
雲からインスピレーションを得たという、うねる天井。す、すごい。
グンナー・アスプルンド、そして短期間アルヴァ・アアルトの元にもいたウッツォン。やわらかな曲線の、有機的な形ですね。
テキスタイル全般は、娘のリン・ウッツォンのデザイン。ローゼンタール社などでも活躍するデザイナーです。
内部は比較的こじんまりとした、町のみんなに開かれた教会といった感じ。ミサが終わってからの見学可能時間に合わせて行ったのですが、脇に置かれた珈琲片手におじいちゃんたちが談笑していました。
ベンチもパイン材。
ベンチ裏面には聖書を収納するようになっていて、
上にもこんな感じに。
壁の仕様やドアノブ、プレートと、じっくり眺めてしまうのは、もはや職業病ですね。。
最後尾に置かれた補助椅子はアアルトのもの。その他にもテーブルやフワラーベースなど、デンマークではほとんど見られないアアルト作品が多数ありました。
ピアノまでパイン材で統一、リネンのカバーも可愛らしい。。内装のベンチやピアノなどもウッツォン作です。
厳かな教会のイメージとはまるで異なりますが、トップライトから降り注ぐ自然光が内部をやわらかに包み込んでくれる、本当に素敵な教会でした。
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