HOME › hanauta › ART&CULTURE › 【ART】川内倫子 The rain of blessing@Gallery916

hanauta

【ART】川内倫子 The rain of blessing@Gallery916

2016年8月18日

IMG_2322.jpg

今週は休日返上で夕方まで仕事をしていまして、暑さが落ち着いた夕暮れ時から自由時間となりました。

IMG_2317.jpg

お店のある目黒区から湾岸エリアへ、倉庫街の中にある青い外壁が目を引く建物の6Fギャラリー916に到着しました。こちらは写真家の上田義彦氏がオーナー&キュレーションをしており、ご自身はもとより様々な写真家の展覧会を行っています。

IMG_2308.jpg

ただ今開催しているのは、川内倫子「The rain of blessing」。私がこの前に観た恵比寿にある写真美術館での「照度 あめつち 影を見る」から4年、それ以来の個展となります。いつも思うことですが、月日が経つのは早いなぁ。

IMG_2292.jpg

倉庫を改装した天井の高い広い広いスペースに、4つのシリーズが展示されていました(映像作品の部屋以外は、写真撮影可能です)。入り口すぐには「the eyes,the ears,」。水の中の作品で、クールダウン。

IMG_2300.jpg

そして次の部屋では「川が私を受け入れてくれた」。熊本で今年1月に開催された同名の展覧会のために地域の人々に思い出の場所を募集して、撮影場所を決定した撮り下ろし作品だったそう。窓際にそっと置かれているのはフィンランドのアンティ・ヌルメスニエミのラウンジチェア。

IMG_2313.jpg

募集文章から抜粋した人々のつぶやきも、写真と合わせて壁面に描かれています。ぽつりぽつり、決して解説ではないつぶやきは、静かな室内にヒソヒソと話し声が漏れているよう。

IMG_2312.jpg

川内さんの作品を見ていつも思うのは、この風景は他の誰かではなく、自分自身の中にあるどこかなのではということ。記憶のヒダをなぞられるような、心がゾワッと動く感覚なのです。

IMG_2295.jpg

3つ目の部屋には「太陽を探して」シリーズ、オーストリアでの展覧会のために昨年撮り下ろしたもの。ミース・ファンデル・ローエのknoll社バルセロナスツールに腰を下ろして、飽きることなく眺めました。

IMG_2297.jpg

最後の部屋には新作である「The rain of blessing」。行ったことのない3つの異なる場所の異なるモチーフなのに、やはり心がゾワゾワする。自分の中の何に共鳴するのかしら。。

IMG_2298.jpg

そして入り口付近のフリースペースにて休憩。そこに並んでいるのはフィンランドのイルマリ・タピオヴァーラNANA Chairがずらり。湾岸の6階にあるので、風と光がまわる気持ちの良い空間〜。

IMG_2303.jpg

珈琲は自由にいただくことができます。。

IMG_2305.jpg

関連の写真集が置かれているのは、そう、ウェグナー AT312。両翼ともにエクステンション板を伸ばして、ゆったりと本が置かれています。家具&建築にいちいち反応してしまうのは職業病のひとつですが…それぞれの空間に合わせたものがチョイスされていて、とても長居してしまいました。

コンテナが到着したり有難いことにお問い合わせも多かったりと、お盆も休むことなく仕事をしていたこの夏。秋あたりに一度お休みをいただこうかと思っています。そのまえに来週あたりに遠出してリフレッシュしたいなぁ。

カテゴリー:ART&CULTURE

バックナンバー