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【秋旅2】蛍雪の宿へ
2016年11月 6日
さらに北上をして、新潟との県境に近い水上温泉にある本日の宿へ。
遅い夏休みとして瀬戸内国際芸術祭の秋会期に行こうと思っていたのですが、どうしても3連休は取れず…。関東近郊の温泉ならば時間が取ることができるということで、急遽数日前に水上温泉に行くこととなりました。
ふと目に止まったこちらの宿を元に旅の場所を群馬に決めたのですが、11室のこじんまりとした宿は思った通りのホッとくつろぎのひと時が待っていました。
部屋の窓からも、ちょうど中庭の紅葉も眺めることができたり。
フリースペースではドリンクもサービスもあったので、温泉の前にしばし休憩。そういえば水上を舞台にした太宰の半自伝小説があったと思い出して、青空文庫からダウンロードして読み返したり。この前の城崎温泉では志賀直哉の「城の崎にて」だったのですが、同じ地にて読むと、情景が広がって少しは理解が深まるような気がしました。
群馬らしいサービスとして、玉こんにゃく&地酒をいただくこともできました。
夜の帳が下りるのを待って、
いざ温泉へ。3つある温泉は無料で貸し切り利用ができるようになっています。近所の温泉に週1で通っている私としては、他の方がいらっしゃってもあまり気にしないのですが、このサービスは嬉しい方も多いでしょうね。
はぁ〜と深い息をついて、リラックス。そして…
待ってましたの夕食の時間。農家兼民宿から始まった宿ということで「とれるものはとる、作れるものは作る」を信念とした山人料理を提供してくれます。まずやってきた「新鮮野菜まるかじり」は、味の濃い匠のパプリカや牛蒡から、聞きなれないバターナッツカボチャやヤーコンと、ご自身やご近所さんが育てた野菜ばかり。驚きは味噌だけでなく醤油まで手作りということ、地産地消という言葉では足りないほどに心のこもったおもてなしを感じました。
続々とお食事がやってきまして、まずは牛蒡のポタージュの味の濃いこと!そして初めていただく大きなキノコ・谷川茸は煮たものと炭火焼で堪能。せっかくなのでいただいた地酒は「水芭蕉 純米吟醸」、+6で精米保合は60%、生酒ということでシュワッと微発泡のためお食事も進みます〜。
岩魚の塩焼き!清流からの直送といった籠盛りに、思わず笑顔になってしまいます。
続々、続々。。お澄ましは秋に山から取れたキノコと春に仕込んだ山菜の塩漬けを合わせたもの、羽釜ご飯はお庭の栗をみんなで収穫したのだそう。心のこもったお料理に、心まで温かくなります。
食後のデザート、この栗ももちろん。。
食後はもうひとっ風呂と思いはあったのですが、すぐに眠りにつきました。
そして朝早くから、ふたたび温泉。これで3つともに制覇です。
館内でタオルを持ち運ぶときは、こんな可愛らしい籠バッグ。
お風呂でさっぱりしてからの、朝食。いつもは朝食&お弁当作りなどとバタバタの朝時間、贅沢です。。
中庭の艶やかな落ち葉の絨毯を眺めながら、さてと帰り支度です。