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【春さんぽ】濱田庄司記念 益子参考館 @ 栃木・益子

2018年3月17日

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下野でジェラートをいただいて満足した後は、せっかく栃木にいるのだからと益子に足を伸ばしました。

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陶芸家そして民藝運動に力を注いだ濱田庄司の自邸の一部を活用して1977年に開館した「益子参考館」、最初に訪れたのは10年以上前かしら。まずは3棟の展示室から見学です(展示物を含めて撮影可能でした)。

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名前を「民藝館」としなかったのは、彼の作品の他にも国内外で収集した収集品を、自分だけではなく一般の人にも広く”参考にしてほしい”との思いで作られた美術館だからとか。じっくりと見学させていただきます。

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この鉢の色といい伸びやかな鳥の文様があまりに素敵で、ご飯茶碗にして使いたいなぁ…なんて大それたことを思ったり。

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以前は分からなかった栃木・大谷石を用いた石蔵、こうして年を重ねてより理解できることが増えるのは嬉しいです。

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そしてその先にも、まだまだ建物が続きます。。

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狛犬ならぬどこぞの羊さんがお出迎えしてくれたのは、「上ん台(うえんだい)」と呼ばれた別邸。

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1942年に隣町より移築した庄屋建築、まずはその立派な茅葺屋根に圧倒されます。

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当時のままの姿なのですが、移築時に土間を板張りや石敷きにしたりと、彼独特の審美眼に改めて驚く素晴らしい空間が広がっていました。

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奥にはシーサー、手前にウィンザーチェアと、彼の足跡を示すように様々なものがミックスされています。「京都で道を見つけ、英国で始まり、沖縄で学び、益子で育った」、この空間に入るとその彼の言葉が思いだれました。

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ここは喫茶ルームになっていて、駒場の日本民藝館で行われた「ウィンザーチェア展」にも貸し出されたと思われるウィンザーチェアにも、恐れ多くも座りたい放題なのです。

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さらに先に向かうと見えてきたのは…

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工房です。

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手前が濱田氏が実際に使用していた、手轆轤。

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そしてさらに奥に向かい、窯も見学することができます。

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こちらの登り窯は「濱田庄司登り窯 復活プロジェクト」により、先月も火入れが行われたそうです。

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今回いちばん感じ入ったのは、このイームズのラウンジチェア。汐留で行われた「濱田庄司 スタイル展」で拝見した記憶も朧ですが…イームズとも親交があった彼はこちらを縁側で使っていたのだそうで、その馴染んだ様子はこの空間で直に拝見してこそわかるものでした。ということで、私なりに大いに参考にさせていただいた、実り多き春さんぽとなりました。

【濱田庄司記念 益子参考館】栃木県芳賀郡益子町益子3388

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