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【北欧だより・ART】Aarhus Radhus
2018年6月10日
この日の仕事も無事に完了し、宿に着いてからスーパーマーケットへ食材の買い出しに。天気も良いことだし、まだまだ明るいことだし、ちょっと散歩にでも行きましょうか。
以前見学させてもらった市庁舎がまだ開いているようだったので、途中で立ち寄ることにしました。
この市庁舎はアルネ・ヤコブセンがエリック・ムラーと共同でコンペを勝ち取り、1937年に設計されました。
詳しい内容は以前記しましたが、せっかくなのでかいつまんで紹介しますね。
最初の案ではなかった時計台、市民の意見を取り入れて加えることになりました。時計台が権威の象徴と捉えていたヤコブセンは、最後まで賛成しなかったそう。。
入り口ロビー。
柱ひとつとっても美しい。。
照明はムラー作、細いワイヤーで吊られた繊細なデザイン。
そして家具は、当時ヤコブセンの事務所に入りたてのハンス・ウェグナーが担当。
入り口横にあるホール。ここで結婚式なども挙げられます。
外観から想像できない、木の温かみを感じる内部。
内装ひとつひとつに目を配る完璧主義のヤコブセン、手すりも言わずもがなですね。
ということで私たちも、家具や照明、見るものすべてに気が抜けません。。
廊下に置かれた、年季の入ったチェア。
いい表情です。
時計台と同じデザインのものが、各階に取り付けられています。このデザインをもとに新たにウォールクロックが作られましたが(当店でも扱ってます)、針などのデザインが異なりますね。
厚みのあるチーク無垢!
打ち合わせをしていた職員さんと立ち話をしましたが、皆さんこの建物を誇りに思っているようでした。日本では丹下さんなど日本を代表するモダニズム建築でさえ取り壊しの危機にあったりするので…しっかりと保存して後世に残されることが素晴らしく感じます。
ヤコブセンといえば、の美しい螺旋階段。とまぁこんな感じで、ミニ建築ツアーは終了です。