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【夏たび・ぐるり相模湾③】熱海あちこち、MOA美術館も
2018年7月 3日
宿をあとにして、ぐるりと相模湾を先へ~。
そしてやってきました、熱海!2日目は別の場所へと考えていたのですが、前日になって予定変更となりました。
まずは笹が涼しげな来宮神社へ。
以前お勧めの神社だと伺っていて、次に熱海に来たときは必ず立ち寄ろうと思っていたのです。
清々しい~。社務所はどこかしらと思ったら、本殿横の真新しい建物が参集殿となっていました。その横にはオープンカフェもあったりと、老若男女が集う場所として時代に寄り添って変化していく柔軟な考えを持ってらっしゃるのですね。
裏に回って、天然記念物の大楠にもお参り。樹齢2,000年と言われる大木は、生命力に満ち溢れていました。
そして神社からもほど近いところにある「起雲閣」へ。
ここは大正7年に建てられた別荘で、一時期は鉄道王・根津嘉一郎氏が所有していたそう。確かにこの池泉式回遊庭園は、青山の根津美術館の庭園を思い起こさせます。
鮮やかな群青壁は、石川出身の実業家・桜井氏の手に渡った時の改築によって取り入れられた加賀の伝統技法。人の手に渡るごとに手を加えられた建物が、今は熱海市の運営によって保存され、こうして見学できるのは嬉しいですね。管理を任されているのは地元の主婦メンバーを中心とするNPO法人だそうで、館内ガイドの方の柔らかな雰囲気は”だからなのか〜と”後で妙に納得したのでした。
洋館側も素敵。このタイルの色の美しさ。。
随所に見られるステンドグラスも、目を見張るものでした。
そして山の上にある、見晴らしの良いMOA美術館へ。
こちらは昨年リニューアルした後に訪れた以来(その時の様子はこちら)。
何はともあれ腹ごしらえと、最初に向かったのは広い敷地内にある花の茶屋。
さらさらとお茶漬けをいただきます。
お腹も満たされたところで、美術館へ(館内撮影も可能です)。
大きな窓からは相模湾と伊豆半島、そして後ろには空間設計を担当したアーティスト・杉本博司氏の海景シリーズ。まさにここから撮影した海というので、キョロキョロと見比べてしまいました。。
今回の企画展は「琳派ー光悦と光琳」。展示物をを拝見しているとちょうど監視員の方から、杉本さんがリニューアル時に内装で気をつけていた点をたっぷり伺うことができました。壁や床材、腰板にガラスなど、そこまでの細やかさがあって初めて、この静謐な空間が生み出されたのかと驚きました。
そしてご自身の作品も。
見終わった後に外に出ると…この景色!やっぱりルイジアナ美術館に似ているな。。
神奈川〜静岡と相模湾沿いにぐるっと回る旅もこれにて終了。いつもは日帰りコースの近場をこうしてゆったり2日間とることで、また違った景色を見ることができました。