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【熱海さんぽ・建築探訪】旧日向別邸 「熱海の家」
2018年7月16日
つい先日も同じ場所から撮影したように思いますが…またまた海沿いをドライブして、今回は数ヶ月前から予約をしていたブルーノ・タウト建築の見学に向かいました。
高速道路の渋滞を恐れて早めに出発したところ、スイスイと8時過ぎには到着。見学の時間までどうしようかと…道沿いの看板が目に入ってきた伊豆山神社に行ってみることにしました。
階段を上がって、清々しい境内へ。
本殿前の開けた場所からは、相模湾を望むこの景色!吹き抜ける海風が気持ち良く、しばし暑さを忘れるほどでした。次はちゃんとした靴を履いて、お山の上の本宮社まで登りたいなぁ。
まだまだ時間があったので、熱海駅前にある無料の足湯「家康の湯」に浸かったり。。
そして予約時間が近くなったので、駅から歩くこと数分…
旧日向別邸に到着。ここは貿易で財をなした日向利兵衛の別邸として建てられ、現在は熱海市管理のもと予約制で一般公開されています。ブルーノ・タウト氏が日本において唯一手がけた建造物ということで、現在は重要文化財に指定されています。
建物は渡辺仁氏の設計で1934年に完成しましたが、地下階のみ再度ブルーノ・タウト氏に依頼して2年後の1936年にすべてが完成の運びとなりました。まずは入り口すぐの居間に集まり、事前にビデオを見ながら説明をしていただきます(この部屋のみ撮影可能ですが、地下部分は一切撮影不可です)。
1階からの眺め〜。目の前には相模湾、そして初島。ここから海までの間にある車道は埋め立てによりでできたものなので、海までの距離や波音は当時は随分近かったようです。高台の急傾斜地を利用して、この芝生の下部分に地下室を作りました。
【当館チラシ・オモテ面】
1933年の戦争下でドイツより亡命をしたタウト氏は、日本インターナショナル建築会の招聘により来日。すぐに日本を離れる予定だった彼は日本を気に入り、3年に渡り日本に滞在することになりました。本国でも世界遺産に登録されているモダニズム建築を作っているタウトですが、滞在時は戦争中ということで(様々なことが絡んで)建造物を建てることは難しかったそう。そんな中で設計されたこちらは本当に貴重だと思うとともに、現在でも残されて見学できるのはとても有り難いことです。
【当館チラシ・ウラ面】