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【晩夏さんぽ②・建築探訪】那珂川町馬頭広重美術館 @那須
2018年8月30日
那須ドライブの目的のひとつは、隈研吾氏の建築。
まずはいつか行ってみたいと思っていた「那珂川町馬頭広重美術館」。田畑に囲まれた田園風景の中に、平屋建ての美術館が溶け込んでいました。
軒先に移動すると…既視感のある景色。そう、素材は違えど根津美術館の入り口です。この建物では地元の素材ということで、木材は八溝山の杉材、床には芦野石が用いられているそうです。
切妻の大屋根を下から見ると、杉材のルーバーから光が降り注いで、なんとも明るいこと。
内と外が連続しています(展示室を除いて、内部も撮影可能でした)。
ちょうど没後160年記念の「大広重展」を開催中。この美術館は明治の実業家・青木藤作氏の収集品を一括して所蔵・展示できるようにというご遺族の思いのもと寄付された、歌川広重のコレクションが中心となっています。
手漉き和紙の壁面〜。館内では広重の貴重な肉筆画をいくつも拝見できてほっくりしたり、錦絵(多色摺りの浮世絵)の色のグレデーションの美しさをマジマジと見たり。。「東海道五十三次」についても、どんな名所なのか、版元はどこかなど、丁寧な補足があったからこそ、より深く楽しむことができました。
こちらが駐車場側から見た建物。20年の年を経た杉のルーバーが良い味わい、まるで広重の錦絵に描かれた雨のようでした。