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【秋たび・香川デザイン紀行8】香川県立東山魁夷せとうち美術館
2018年10月 7日
瀬戸大橋のほど近く、瀬戸内海を一望できる場所に建つ香川県立東山魁夷せとうち美術館へ。ここでの私たちの目的は谷口吉生氏設計の建物。
このエントランス、東山魁夷の代表作「道」を彷彿とさせますね。作品へのオマージュなのか、建物自体を代表作とリンクさせるなんて、建物自体がアートです。素晴らしい。。
淡いサンドグリーンのような色味の外壁は、スレートの一種・玄昌石で「バーモンドグリーン」と呼ばれるアメリカ産スレート。まるでその先に広がる瀬戸内海に溶け込むような色合いです。
建物は2枚の壁に仕切られて左側にエントランス、右側が展示室となるアシンメトリーな構造。
ここから展示室に入り、1&2階の展示室へ(展示室内は撮影不可です)。
長野の日樫山魁夷美術館に比べるとこじんまりとしたスケールの展示、所蔵品はすべてご遺族からの寄付なのだそう。ゆっくり見終えて、奥にあるカフェへ。
瀬戸大橋の下をコンテナ船が通過しています!私たちも家具の買い付けでコンテナ船にはお世話になっているので、なんだか親近感があります。。瀬戸内海に浮かぶ島のひとつが魁夷の祖父の故郷なのだそう。
谷口建築といえば内と外をつなげる水面ですが、ここでは瀬戸内海があれば水面は不要ですね。
ガラス壁を隔てた外とは床が続いており、中の椅子に座っているとまるで外にいるよう。美術館に入らずとも、カフェだけの使用もできるそうです。
海と空に溶け込むような壁面が印象に残る、コンパクトな美術館でした。そういえば同素材のスレートを使った豊田市美術館は、現在改修中。再開されたら、場所による印象の違いを確かめに行きたいなぁ。
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