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【建築探訪】東京国立博物館 法隆寺宝物館 @上野
2018年11月20日
スカイ ザ バスハウスのあとは、すぐ南側の上野公園。時間指定券でも行列必至のフェルメール展は2月までの開催のため、今回はパス。いつならば比較的空いているのでしょうか。。
上野公園には雑木林があり、ここだけ見ると東京都内とは思えないほど。長い木の影に冬の足音を感じます。
目黒通りの銀杏並木もですが、今年の紅葉はなんだかまばらで残念。それでも自然を見るだけで、随分とリフレッシュになります。
よく訪れる東京都美術館や国立西洋美術館を横目に、この日のお目当ては東京国立博物館。先日まで縄文展で賑わっていましたが、今回はアートではなく建物が目的。
1968年開館、谷口吉郎氏設計の東洋館を右手に見ながら…
反対側にある法隆寺宝物館へ。
こちらは息子である谷口吉生氏設計で1999年の開館。
この水盤と門型フレームといった特徴は、先月香川でも訪れた2つの美術館とも通じるものですね。
エントランスの扉をパネルで隠してあるのも、同じ。ステンレスやガラスを用いていても、和を感じさせるのは何故でしょう。。
2階までの吹き抜けとなっているエントランス、広さはないのに開放感がありますね。壁面はドイツ産の石灰岩・ライムストーン、同じ手法を用いていても素材の違いで受ける印象が異なるのが素晴らしい。。
エントランスで使用されているチェアは、マリオ・ベリーニのCAB。かき氷をいただいた都立大の”ちもと”でも使われていて、普遍的なチェアはどんな空間にも合うのだと実感。
ちょうど水盤には紅葉が写っていて、見事な借景も美しさが倍増です。異素材がピシッと合った様はどこを見ても気持ちがよく、主張がないようで存在感があるのが不思議。
季節柄か修学旅行生もたくさん訪れていたのですが、それでもなお静寂さを感じる展示室(作品を含めて撮影可能です)。限りなく明かりをおとし、建物が前に出ずに作品を引き立てる空間。
展示室を抜けたところにある中二階。
こちらではル・コルビュジエのLC2。
中二階から階段を下りるところから見る資料室。
この影、猪熊弦一郎美術館でもウットリしたのを思い出します。
建築だけでできるショートトリップ、再度見返すとまたまた新しい驚きがあるものです。
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