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【ART】イサム・ノグチと長谷川三郎ー変わるものと変わらざるもの@横浜美術館
2019年2月21日
昨年もいくつか足を運んだイサム・ノグチの展覧会、今回は横浜美術館で行われているということで伺うことにしました。
設計は丹下健三氏、1989年と晩年の作品です。
「イサム・ノグチと長谷川三郎」展ということですが、不勉強な私は長谷川さんを存じ上げず…なぜ2人展なのかしらと、ワクワクしながら入りました(企画展で撮影可能なのは、この正面パネルのみです)。
【今展覧会チラシ・オモテ面】
1950年に日本にやって来たノグチを、京都、奈良と案内して回ったのが2人の出会いなのだそう。同年代であること、芸術家であること、片やアメリカ人の母と日本人の父親の子として生まれ(ノグチ)、片や幼少より英語を習いイギリス人の妻を持ち(長谷川)、そんな多くの共通項と何より美術に対する思想が似ていたため、意気投合するのは自然な流れだったのでしょうね。
【今展覧会チラシ:ウラ面】
長谷川氏の作品は初期より時系列で紹介し、彼に対する土台ができた所で2人が出会った1950年から双方の作品を重ね合わせるという、とても分かりやすく秀逸な展示。お初にお目にかかる長谷川氏の作品もイサム・ノグチの作品と並ぶことで、より深いところで理解することができたように感じました。
またイサム・ノグチの作品も長谷川との出会い以降ということで1950年代の作品が中心。ブロンズやアルミニウム、陶など、石以外の彫刻作品など初めて見るものが多くありました。特に北大路魯山人の鎌倉の”田舎家”を借り、魯山人の窯を使って制作した作品もあり、これは!と新鮮な気持ちで鑑賞したのでした(ロビー展示の一点と常設展は撮影可能です)。
吹き抜けになったロビー。興味があってあちこち見て回っているモダニズム建築とは異なる、装飾性の高いポストモダンの色濃い作品です。