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【ART】RUT BRYK展 @ 東京ステーションギャラリー
2019年6月14日
買い付けから戻って最優先にすることは、お待たせしていた家具の発送!帰ってからの方がバタバタとしてしまうのですが、その合間にどうしても見なくてはならない展覧会へ駆けつけることができました。
場所は東京駅の丸の内北口。耐震・復原工事を経て2017年に創建当時の姿に戻った東京駅、東京にいながら久しぶりにやって来ました〜。
上を見上げるとドーム天井、なんて華やかな。。
なんて "おのぼりさん" 状態で楽しみつつ、脇にある入り口から 2&3階にある東京ステーションギャラリーへ。
【今展覧会のチラシ・オモテ面】
北欧を代表するアーティストのルート・ブリュックの回顧展。今年は「日本・フィンランド外交関係樹立100周年」ということで、昨年より様々な催しが行われているのですが、こちらもその一環の展覧会。このチラシも私たちの店舗で配布していたのですが、蚤の市〜買い付けと春の予定が詰まっていたので、最終週に滑り込んでの観覧となってしまいました。。
フィンランドの名窯・ARABIAの専属アーティストとして活躍した彼女、すぐに思い浮かべるのは物語性のある初期の作品でしょうか。今回はそんな初期から晩年にかけて約200点の作品が並んでおり、彼女のスタイルの変遷がよく分かるものでした。昨年訪れた目黒区立美術館での「フィンランド陶芸〜芸術たちのユートピア」では様々な陶芸作家を体系的に紹介したその時代の流れがよく分かるものだったので、異なる側面の2つの展覧会を見ることでフィンランドの陶芸についてより理解を深めることができたように思います。
(2フロアのうち3階は撮影可能でした。)大小様々な陶板が主な作品ですが、中にはこんなポエティックな水差しも。
図録で眺めるのとは違い展覧会の良いところは…作品の釉薬の艶の加減や色味、そして細か〜な手仕事をじっくりと味わうことができること。
中にはこんな水彩画も。
撮影不可の2階は後期の作品が中心で、この具象作品とは一転して幾何学模様のミニマルな抽象作品へと変わっていきます。ただまったく異なる印象を受けるかというと否で、そこに流れるのは他者/ 自然へのやさしい目線であることが面白く感じました。
階段を降りて2階へ向かいます。東京駅は改修工事の際に保存できる部分は出来るだけ保存したそうですが、貴重なレンガの外壁内部を見ることができるとは!
階段ホールの天井も、これまた可愛らしいシャンデリアが吊るされています。この展覧会で一番驚いたのは、来場者の多さ。東京駅という場所だからか、終わり間近だからか、今までにない混雑ぶりに2人びっくりしたのでした。