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【ART】ふたつのまどか @ DIC川村記念美術館
2020年7月19日
しとしと長雨の続く今年の梅雨…お気に入りの美術館へ向かいました。
展覧会「ふたつのまどか」は3ヶ月遅れで無事にスタート、開館30周年記念ということで楽しみにしていたのです。
チケットは事前予約制で、エントランスのところで検温があります。ここは駅から離れているためにいつもはシャトルバスを運行しているのですが、人数を制限するためかそれも休止中。自家用車だけとなると、来館者も絞られそう。
エントランスから建物への道中は林になっているのですが、元気いっぱいの野生のヤマユリがあちこちに顔を出していました。
林が途切れたところで見えてくる可愛らしい建物、雨が止んで霧の中で幻想的ですね。
【今展覧会チラシ・オモテ面】
この展覧会は5人の現代アーティストが川村記念美術館のコレクションの中から1名のアーティストを選んでひとつの空間に展示するという、2人の作家の出会いの場=重なる円(まどか)となっています。
【今展覧会チラシ・ウラ面】
コレクションと合わせて展示するのは最近よく見られるのですが、この展覧会の驚いたのは、アーティストがコレクションから選んだ後に新たに制作した作品も多かったこと。こんな贅沢な企画は時間も労力もかかるでしょうし…30周年という特別な節目だからこそ実現したのでしょうね。
1アーティスト1部屋という会場構成で、どの部屋も素晴らしく濃密な時間が流れています。写真家・野口里佳さんは私も大好きなジョアン・ミロの作品を選んでいました。そして何と彼が晩年暮らしていたスペイン・マヨルカ島まで出向いて、撮影を行ったというから驚きです。ミロのコンポジションに呼応する写真は、同じ空気、同じ時の流れを感じます。
さらに濃密さが増していたのは、さわひらき氏と彼の選んだサイ・トゥオンプリーの部屋。互いの作品が呼応するように時空がゆがみ、ひとつのインスタレーションが生まれています。これだけでも観覧した甲斐があったと思わせられました。。
閉館ギリギリまで見て、美術館を後にした頃には雨も上がっていました。
いつもと変わらぬ白鳥たち。どこの美術館もしっかりと対策を練ってくれていて、だからこそ安心して観ることができることに有難く感じます。。
梅雨明けは…まだまだ。