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【LUNCH】とらや工房
2021年3月 3日
この日は遠方への家具の配達ということで、まだ暗いうちに出発。早く起きたごほうびのように、富士山の上に満月がかかっていました。
明けゆく空のグラデーションも美しい。。
…と、無事に家具の配達も終わり帰路へ。右手に海を正面に富士山を望む気持ちの良い眺めです。
ちょうどお昼時に近くを通るということで、とらや工房に立ち寄りました。
風情ある門からお店まで少しばかりの散歩道。
風のさざめきに合わせてカチカチと音が鳴っていると思ったら、しなった竹が上空でぶつかり合う音でした。
平日ということで人も少なく、これならオープンテラスでいただけそうとホッとしました。。
販売所でオーダーをした後に喫茶室手前のテラス席へ。待つこと20分少々…やってきたのは甘味ではなく、
釜めし!季節ごとに数量限定の軽食が1種類用意されているのですが、なかなかお昼時に近くにいることがないので貴重な機会です。
蓋を開けると湯気とともにふわりと良い香りが立ち上ります。オーダー後に炊き上げているので熱々〜。
子供の頃からの大好物の釜めし、具材はごぼう、にんじん、3種のきのこ、それに栗の甘露煮がのっています。素朴な…なんて書かれていましたが、それぞれの具材からの旨みがたっぷり、そして虎屋なのですから栗の甘露煮は極上の味わいなのです。
付け合わせはお漬物に汁物とシンプルなのですが、これがまた美味しくて。
釜めしの楽しみといえば”おこげ”。食べるごとに蓋を閉めて蒸らしておくと、こんな具合にするっとこそげ落とすことができます。
そして食後にはもちろん甘味も。
2ヶ月間限定の桜もち。虎屋は東京遷都にともなって京都から東京へと移ってきたので、桜もちは関西風の道明寺です。塩漬けの桜の葉、道明寺粉でできたツブツブもっちりとした食感の中には、しっとり上品なこし餡が入っています。一気に春がやってきたようです。
帰りには庭の梅を見ることに。
まだ3分咲きくらいでしょうか、それでもホワッと蕾がほころぶ姿は気持ちまで軽やかになりますね。
どこに寄るともなく帰路に着きましたが、今年に入ってはじめての外食だったのでそれだけで十分。。