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【北欧だより+】Mogens Koph の書斎
2021年4月15日
《DANSK KUNST HAANDVAERKより》
さてこの天井までぎっしりと書籍で埋め尽くされた圧巻の光景…さてここは誰の部屋でしょうか。
その答えは本日webストアに掲載したキャビネットをデザインしたモーエンス・コッホ氏の書斎です。先の写真をよく見るとこのキャビネットと同じ組み合わせを見つけることができるかと思います。これを正方形モジュールにて自在に組み合わせることをができるように設計したことによって、プラス棚を2つ計4段も積み上げているのです。これは自邸の書斎で使うためにデザインしたそうですから、成る程こうして使いたかったのか!と興味深く観察してしまいました。
《DANSK KUNST HAANDVAERKより》
こちらは当時の広告ページ。オープン棚は6つの長方形の部屋に分かれているので、背の高い本は縦長にといったように回転させることが前提で設計されています。そしてキャビネット部分は扉付き、扉なし、内部のケースや蓄音機が付いたものなどのオプションがショールームで選ぶことができたそうです。
こちらは建築家として教鞭を取っていた彼が1957年に設計した教会。パイプオルガンに見られる箱部分をよく見ると、キャビネットの扉の構造とよく似ています。これはオーク材でできたもだそうで、師匠であるコーア・クリントが設計した教会と見比べるのも面白そうですね。