今回は北欧だよりプラスということで、ウェブストアより販売を始めたこちらのベッドの話を少々。。

【Dansk Kunsthandvaerk 1957年5月号より】

こちらはFDB Mobler製のEjvind A.Johanssonデザインによるシングルベッド。FDB Moblerは『シンプルかつ実用的で美しい家具を、リーズナブルな価格で市民に提供する』という理念の元に、戦後デンマークにて作られた生活共同組合です。まず実用品であることを主としていましたが…とはいえそこはデザイン大国、チーフデザイナーには初代Borge Mogensen、2台目Poul M. Voltherとデンマークを代表する者がその名を連ねています。Johansson氏はその3代目を引き継いだデザイナーで、無駄を省いたミニマムなデザインや素材使いなどに彼らの意思を受け継いでいることが伺えます。

【Dansk Kunsthandvaerk 1957年5月号より】

通常のものよりもややスリムな形だと感じたのですが、その理由はこの資料によって合点がいきました。そう、そのスリムさやヘッド＆バックパネルが同じ高さなのは、ソファとして使うことができるような設計だったのです！

基本はベッドとして使われることを考えての設計ですが、クッションを置くことでパッとソファに早変わり。このサイズで平均身長が世界代2位のデンマーク人が使っていたのですから、コンパクトであっても快適な寝心地なのでしょうね(撮影時にマットレスを敷いて試してみましたが、狭くは感じませんでしたよ)。

ワンルームや個人の部屋にベッドが置かれていると、どうしても生活感をが出てしまう…そんな悩み事のある方に、この様な2-way仕様のベッドはいかがでしょうか。