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【BREAD】Bakery MIDMOST
2021年11月23日
家具の配達の帰り道、そういえば今年オープンのパン屋さんの近くでは…と思い出して寄ることにしました。店名のフォントも可愛らしく、あたたかみを感じるファサードですね。
開店してすぐということで、ショーケースの中にはたくさんのパンたち。フランスで国家資格を得てからブーランジェリーに勤めた後に帰国、地元の福岡シティベーカリーにて修行をしてこちらをオープンしたとのこと。最初にフランスからスタートなんてなかなか聞かない経歴で、どんな味なのかワクワクです。
リーン系のもの以外にもヴィエノワズリーなどのリッチなものまで。
入って正面に大きなショーケースのある対面式で、迷う時間なくパパッと決めてオーダーします。
そして翌朝よりお楽しみタイム、店名を冠した「パン・ド・モースト」。小麦粉の分量の90%以上の水分を加えているという、高加水中の高加水!形を保っているのが不思議というか、職人技ですね〜。
薄いクラスト(表皮)はパリッと、クラム(内相)は気泡が多く弾力のある面白い食感。デュラム小麦のセモリナ粉を使っているそうで、黄色い生地は独特の香ばしさがあって病みつきになりそう。。
リッチなものは左から「クロワッサン」「くりーむぱん」「シナモンとカルダモン」。グルグルフォルムはバターたっぷりのクロワッサン生地に、シナモンとカルダモンがたっぷり。一見シナモンだけかと思いきや、カルダモンの爽やかな香りがふわりとやってきます。
断面図。「くりーむぱん」は高加水の生地で、しっかりめのクレーム・パティシエールをしっかりと包み込んでいます。平仮名表記の理由は、しっとりしつつ弾力のあるこの食感からでしょうか。クロワッサンはこの綺麗な層を見ればわかる通りの、言わずもがなの味わい。
左から「オリーブのパン」「ダブルショコラ」「フィグとアーモンド」。オリーブもブラックとグリーンの2色にハーブもあれこれ、ショコラは50%がショコラなのに甘すぎないなど…色々な具材が合わさっているのに、その中心に小麦があるとは愛情深い味わいです。。
「ミッドモーストのパンドミ」この中心が沈み込んだ形からもお分かりの通り、こちらも飛び抜けて高加水。どれをいただいても思うのは、毎日食べても飽きのこない味わい、よ〜く考えられた食感であること。フランスでスタートしたパン職人の道は、地元で愛される味わい深いパンとして息づいていくのですね。