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【LUNCH】手打ちそば ハナレ
2022年3月26日
秋野不矩美術館に行く前にちょうどお昼時となり、同じく天竜にあるお蕎麦屋さんでランチをいただくことにしました。
静かな山間の築150年を超える一軒家、白い暖簾が清々しい「手打ちそばハナレ」に開店早々に人が集まってきました。
入り口には蕎麦粉の産地の案内が。焼き杉を使ったフレームに蕎麦のこね鉢を合わせたディスプレイ、素敵なディスプレイですね。
通された部屋は広い畳敷きの空間にポツポツとテーブル5つがゆったりと置かれ、開け放たれた窓から気持ちの良い風が吹いてきます。
手書きの”おしながき”、ランチは予約不可でアラカルトから選びます。夜は予約制のコース料理なので、また雰囲気も変わるのでしょうね。
こちらはご夫婦2人で営んでいるお店だそうで、統一感のある設えが素敵ですね。レコードプレーヤーからはキャロル・キングが流れてきて、慌ただしい日々の中でホッと肩の力が抜けていくようです。
そしてまずやってきたのは「玉子焼き」。この"かえし"たっぷりの蕎麦屋のだし巻き卵は、初めて入ったお店ではついつい頼んでしまう一品。手早く火を入れたふわふわと軽い食感で、大根おろしとの相性は抜群です。
そうこうしているとお蕎麦のセットが運ばれてきました〜。可愛らしい器のセットですね。
悩みつつ選んだのは「一年熟成 玄挽き粗太そば」。玄蕎麦を冷暗所で寝かせ"青くささが抜けて丸みを帯びた甘さが進んでいく"との説明に、どんなものか味わってみたくなったのです。まず驚くのはこの太さ!スルスル喉越しを楽しむものとは異なり、1本づつ手繰って食べてゆきます。まず塩をつけていただくと蕎麦の風味と甘味が強調されて、いつもの麺の太さとは明らかに味わいが変わります。
サリュオーナーは「炙り鶏と蕪みぞれのつけ汁そば」。こちらはうってかわって細い!
炙りゆえに鶏肉の香ばしさがたまりません。。
2つの麺の太さがここまで違うとは!
蕎麦つゆは蕎麦粉を溶いているのか、とろりと濃厚。。甘さは抑えめ出汁の風味がしっかりとした蕎麦つゆに加えて、その美味しさを堪能します。
と…ここで終わりではなく、せっかくだからとデザートをいただきました。「そばがきぜんざい」。フルンとした食感のそばがきに、自家製のぜんざい。パラパラと振りかけられたのは蕎麦の実を煮たものだそうで、これは手間がかかっています。塩味がやや強めで、キリリとエッジの効いた味わい。
店主さんはご実家も蕎麦屋さんで、お父様が一茶庵の片倉康雄氏&店主さんも次男の英晴氏の元で修行をされたのだそう。同じ一茶庵の系統の翁好きとしては、だから好みの味わいだったのか!と、妙に納得したのでした。