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【北欧だより+】在りし日の博物館

2022年7月 1日

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これはちょうど実店舗をオープンする前後、2012〜2013年にデンマークを訪れた時の写真。

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コペンハーゲンの目抜き通り(世界初の歩行者天国!の)ストロイエ通りを抜けたところにある工芸博物館(現在の名称はデザインミュージアム)。18世紀よりホスピタルとして使われていた建物を、デンマーク近代家具デザインの父と称されるコーア・クリントがリノベーションして20世紀初頭に工芸博物館として新たなスタートを切ります。

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エントランスにはPHブラケットランプやボーエ・モーエンセンのソファ、アクセル・サルトの大型作品が置かれていて、今見てもため息の出る内装ですね。

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そして中にあるミュージアム・カフェも言わずもがなの美しさ。

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見渡すとハンス J. ウェグナーのデザインしたヨハネス・ハンセン製のアームチェアJH701がずらりと並んでいます。

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元々ウェグナーが自邸で使うためだけにデザインしたもので、ヨハネス・ハンセンの依頼で製品化したもの。さらにこちらは笠木にマホガニー材を用いた工芸博物館の別注なのです。ちょうどウェブストアで同じチェアを販売するために写真を見返してたのですが、こちらの座面も同じソーレンセンレザーを使っています。シミなど自然な風合いの経年変化が進んでいき、現地の人がよく使う「パティーナ」な状態になっていくのですね。

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この翌年からチェアの入れ替えが始まって、現在は残念ながら見ることはできません。。

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美しい中庭でも人々がヒュッゲなひとときを過ごしていました。

カテゴリー:北欧だより

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