1961年にヤコブセンが手がけた、郊外の図書館へ潜入。

入ってすぐのロビー。白と黒のパキッとした色使いは、デンマークの方の好きな色使いです。

そして小物で差し色を入れています。

クッションボードまでも圧巻のデザイン。壁についているのは現行品でもあるヤコブセンデザインのウォールランプですが、場所ごとに色味を使い分けていて、ロビーはブラック＆ラズベリー色を交互にしたりと印象が変わりますね。

ロビーから左側は、子供図書館。ラウンジチェアの4人掛けにはぬいぐるみたちが陣取っています。なんて贅沢な。。ついついレザーの4人掛けは特注品だろうから…なんてあれこれ考えてしまうのは職業病ですね。図書館の方曰くこの壁紙もヤコブセンデザインなのだそうで、そういえば書籍で見たことがあることを思い出しました。日々勉強です。。

ほぼ当時のまま使用されているそうですが、なんとも可愛らしい。

ちびっ子たちの絵本コーナーは自分たちで本を選ぶことができるように、低い棚。空いた上部にはお奨め絵本を白いウォールランプと合わせてディスプレイ。

このフォントも彼のデザイン。自分で設計した建物には、照明からカトラリーなどのプロダクトまで全てをデザインをした彼だからこその徹底ぶりが、ここでも伺えます。

地下には入ることはできないのですが、真ん中には彼らしく螺旋階段も。

四角い建物の中心にはこんな中庭が。

ロビーの右側は大人用の図書館。

こちら側は一部改装されているとのこと。おそらくCDなどを置いたこの部分かと思いますが、現代の様式に合わせて使い勝手を良くするのは仕方のないこと。そのほかを丁寧に使い続けることが、大事なのでしょうね。

日本同様、館内はシンと静まり返っています。カウンターのお兄さんに写真をとっても大丈夫か伺ったら、にっこり笑って「大丈夫ですよ」と。さすがに歴史ある建物ということで、私のような訪問者にも慣れているのでしょうね。

ほんのワンコーナーであっても贅沢です。。

百聞は一見に如かず。こうして現存する建物での見学は生きた勉強ができる貴重な時間なので、ちょっとした合間にもしていかなくてはいけないですね。ただ今回は均整のとれた外観に惹かれてひっそりと入ってみたら、実は以前書籍で見たことのある、あの図書館だった！という驚くべき偶然だったのでした。。