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埼玉県立近代美術館『戦後日本住宅伝説ー挑発する家・内省する家』

2014年7月31日

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この前のお休みに、埼玉県立近代美術館にて開催中の『戦後日本住宅伝説ー挑発する家・内省する家』へ行ってきました。

今開催されている企画展は、戦後から1970年代にかけての、時代を代表する16人の建築家の16作品を紹介しているもの。映像と模型、パネルなどで作品の1つ1つに焦点を当てていきます。特に2m程の大きなパネルの前に立つと、まるで自分が内部に入ってしまったかのような錯覚に陥って、ここでの暮らしはどんなかしらと想像を巡らせたり。また文章だけではいま一つ難しい専門用語や工法なども、映像内で噛み砕いて説明してくれているので、素人の私でもフムフムと納得できるとても分かりやすいものでした。

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増沢洵氏『コアのあるH氏の住まい』。会場内のこの大パネルの前に立つと、まるで目の前に庭が広がっているかのように感じたり(会場内の16枚の大パネルは撮影可能でした)。

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こちらの写真もパネルをまとめたもの。パネルや映像をじっくりと見ていくと、こちらのリビングではウェグナーのデイベッドが!あちらのキッチンではARABIA社のカップが使われている!と思わぬ発見もありました。今Salutで取り扱っているこれらの作品、当時はもちろん新品でして、こんなご家庭で使われていたのかと当時の生活を想像したりしました。

人々が生活を営む基盤となるのが住宅。実験的な建物も面白いのでしょうが、やはり惹かれるのはほっと寛げるような空間。ここに寝そべって日がな一日読書をしていたいなぁとか、ここの灯りのなかで穏やかな時を過ごしたいなぁなどと名建築の中で動き回る自分を想像しながら、この企画展を通して自分の暮らしを見つめ直していました。

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久しぶりの埼玉近美。ここは椅子の美術館とも言われていて、ミースのバルセロナチェアにイームズ、ネルソン、パントンなど、館内では名作椅子が無造作に置かれています。倉俣史朗のミス・ブランチもここで初めて見たなぁ。。

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噴水もある緑豊かな北浦和公園の中にあり、様々な年代の方で賑わっていました。こんな開放的な雰囲気はあまりないですよ。

【埼玉県立近代美術館】埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1

カテゴリー:ART&CULTURE

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